ドイツ内の移民政策、ギリシャの緊縮策を通して
EU内部での分断の危機に瀕しているという内容。
前半はドイツのついてまとめられている。
移民受け入れという対応により、国内で移民受け入れによる
治安の低下、はたまた自分たちの国が乗っ取られるとの疑念から右派政党が伸び、
またパリの同時多発テロの影響で国境警備が厳しくなる現状が
国境の枠を超えた連携というEUの理念自体が否定されつつあるという流れ。
後半はギリシャについてまとめられており、
EUからの緊縮策を受け入れたギリシャ国内が疲弊し
その上、地理的条件で移民の窓口となってしまった関係からの二重苦においやられているという
これまたEUの理念による歪みが浮き彫りとなっている。
30代の私からすると、学生時代はEUがECから名称が変わり
それこそギリシャなど加盟国が増加していった「成長過程」だけを見てきたので
ここまで分断の危機に瀕しているという印象はあまり持っていなかった。
移民、緊縮政策という個々のニュースは知っていたが
これらが結びついた結果EUが危機に瀕しているという流れに気づけたという意味でも
有意義な番組だと感じた。