森崎監督は忘却と闘えと言っているのか?愛おしい記憶を蘇らせ映画を撮る姿に感銘した。
森崎監督は忘却と付き合いながら、こう言った。
「やっぱり記憶というのは当人にとって当人にとってこれほど大事なものはないんだろうなという、
財産よりも何よりも貸し借りできませんしね。
墓場まで持っていけるわけでもないし、
そういうことを突きつけられた感じがありましてぎょっとなりましたけども、
それを少しでも考えることがこの作品を見てくれる人たちにとって、
何かであればなあというふうに思ったんだろうと思うんですよ。」
良い記憶も悪い記憶もつまりは人が生きた証し。
人が生きることが人生。
だから、過去達の記憶に背を押されながら未来に進む。
そんなことを考え、感慨にふけった。