なんじゃこりゃ的なダメ大人どものドラマ(ネタバレ)
不倫の是非はともかくストーリーがひどい。柴門ふみの原作は(途中から)読んでいないので対照評価はできないが、みんなワガママでナイモノネダリ過ぎ。ヒロインは同窓会をきっかけにオトコに粉かけまくる割には最後の最後で「私一人だけ幸せになれない」とまさかの失踪。そして5年後に笑顔の再会と、意味不明な展開で幕を下ろす。
もともと柴門ふみは感性でストーリーを動かす人だから、女性の心の琴線にはビンビン触れてても、男性的には「なんでこうなるの?訳わからんわ」という展開が他の作品にも多々見受けられる。それを上手く料理できるかがドラマで成功する鍵となる気がするが、この作品については失敗したのか。
ただ、原作のヒロインは絵柄的に「天然のオトコたらし」的な要素があったのに対し、ドラマではそこに「幸薄そうな笑顔」が加わり、家庭内DVに悩むヒロインが同窓生との不倫に走る展開には多少の説得力を加えたことは稲森いずみの功績だろう。