スペインのカタルーニャ以外にも、イギリスのスコットランド、ベルギーのフランドル地域、ドイツのバイエルン州、イタリアのベネト州やロンバルディア州で独立を認める声がある。こうした地域の共通点は独自の歴史と強い経済力。欧州連合の統合が進む中で、地域のアイデンティティが逆に際立ったことが一因と考えられる。
難民流入とテロ恐怖により、欧州の右傾化が進んでいる。オーストラリアの議会選挙ではクルツ党首率いる中道右派が勝利。また、チェコではバビッシュ党首率いる新興右派政党が大一党になった。選挙イヤーであった今年、オランダ・ルッテ首相、ドイツ・メルケル首相、フランス・マクロン大統領が当選し、 いずれもEUの価値観を大切にする 国のリーダーが誕生したわけだが、選挙結果をよく見ると 排他的で自国第一主義の主張を掲げるは政党が今までにないほど 議席数を伸ばしたことは特筆すべきだ。
歴史や社会の培われた不安や不満が欧州の独立と右傾化の背景にある。
SNSで広められる不確かな情報でで、宗教間の憎悪が煽られたり、殺人事件が発生する事態が起きている。