高い放射線量が確認されながらも、避難対象とならなかった地域より自主避難を選択をした人々を取材。福島市に住んでいた上野一詔さん一家の自宅付近にはホットスポットなどが存在していて、被ばくを恐れて外出を制限していた。そんな折、政治家の発言を切っ掛けに北海道・札幌市に自主避難した。現在、上野一詔さん一家は3DKで、日本赤十字社から提供されたテレビなどを使用して生活している。また、上野一詔さん一家は市民団体の「むすびば」うけいれ隊 東日本大震災市民支援ネットワーク・札幌の支援で支えられている。
福島・須賀川市から自主避難した吉田しのぶさんは母子だけで避難してきた。東京電力は自主避難の「18歳以下」「妊婦」一人に60万円を、その他は一人8万円の賠償をするが、今月にようやくこの受付が始まったばかり。
上野一詔さんはダイナックスの苫小牧工場で再就職を果たした。また、上野一詔さんは自身の代では無理かもしれないが、何世代後かには福島に帰れるようになってほしい、と話した。