まず思い出したのが、中学の英語授業で習った格言Happiness consists in contentment.幸福は満足にあり。でも若い頃にはそういう境地にはなれないだろうし、そんな安易に満足する社会には目覚ましい進歩も発展も生まれない気がする。平凡な日常の連続に幸福を感じる人や世代もあるだろうし、逆に変化に富む毎日を求める人や世代も、同じ社会で暮らしている。日本だって、100年前には、一部の西洋人から理想郷だと賛美されていたが、当の日本人は多くが逆に西洋に憧れていたのだろう。私たちは自分たちの持たない(失った)「良さそうな」ものを欲し、それと表裏一体になって存在するマイナス面には気づかないし、それを手に入れることで、これまで自分たちが所有してきた「大事なもの」が失われていきつつあることには鈍感だ。
だからどうなんだ?という答えは、結局視聴者ひとりひとりが自分で導かなければならないことだろうけれど、私はイロイロ考えちゃいました。