私は周防国の出身であり、同じ長州でも長門国の者とは違います。長州藩士の末裔ではなく、大内氏を身近に感じるものの末裔でありますが、幕末の長州志士には私なりの思い入れを持っています。口下手なのでうまく言えませんが、今年の大河で描かれている吉田松陰は今だからこそ描ける素晴らしい松陰だと思ってみています。後の久坂玄瑞、入江九一の最後に思いを馳せつつ、果ては高杉晋作が伊藤博文をはじめとした数十人の共鳴者とともに起こした長州藩内でのクーデターなしには今日の日本はなかったことが思い起こされ、今回のドラマには涙が止まりませんでした。次回は井伊直弼と対峙するようですがおそらく僕は次回も涙無くしては見れないでしょう。かつての「花神」で描かれた吉田松陰も素晴らしものでしたが、この度の吉田松陰の描き方はそれに勝るものだと思ってみています。