確かに最初から正社員になれたり、キャリアアップできた人は幸運だったのかもしれない。逆に、就職に失敗し非正規雇用に入り始めると、抜け出るには人一番の努力と運が必要だ。大体人生は不公平だし。
ただ、結果としてアラフォーまで非正規のままでいて、非正規であるがゆえに当然、いつか雇止めになってどうも出来なくなるまで、なすがままにいたのは誰か。まさか、いざとなれば親(の年金)がある、生活保護がある、障害年金があるとか。あるいは日々の仕事が忙しいからと、非正規から出ることを考えずにいたとすれば、自分の人生を本当に考えていたのか、疑わざるを得ない。忙しいから動かなくていいはずがないんです。だって雇用者は非正規の被雇用者のことなんて親身に思うはずがないのだから。
だから、酷いようですが、非正規雇用の負の連鎖に入った方々が皆被害者だとは思わない。成功した人も結局何かしら血反吐いて努力してるんです。憲法で保証された最後の補償はあるにせよ、そこに落ちる前に限界まで本当に血反吐を吐いたのか。私は疑問に思います。